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バンクシー展の感想

ずっと行ってみたかったバンクシー展に行ってきました!感想を書いてみたいと思います。

バンクシーとは?

バンクシーは、風刺、政治、文化、倫理、戦争といったテーマで路上の壁にステンシルの技法を用いて絵を描くアーティストです。路上の壁だけでなく美術館にも侵入し描いています。その謎の正体は明かされていません。

バンクシーの作品

この作品は多くの人がみたことがあるかと思います。「Girl with Balloon(赤い風船と少女)」という作品です。ハート型の風船は愛の象徴だと言われています。大切なものを掴みにいっているのか、離れてしまっているのか解釈が分かれる作品です。

そして作品がオークションで競売にかけられ落札された直後、額縁の内部に仕掛けられたシュレッダ―が作動し、作品の半部を遮断。オークションビジネスの批判をバンクシーは表した様です。

自分の絵はそこまで価値がないのに価格がどんどん上がっていく様子を皮肉ったということなのでしょうか。

続いて「flower bomber(花束を投げる男)」という作品です。覆面姿で武器ではなく花束を投げつけようとする絵です。暴力や戦争に対して平和を願うメッセージでしょうか。

こちらは「Kate Moss (ケイトモス)」。人々はアートではなく、ブランドや人気のものにお金を支払いたいとう意味があるそうです。アンディ・ウォーホルによるマリリン・モンローの肖像をケイト・モスに置き換えています。

個人的になんか衝撃でしたね、みんなが好きなミッキーとマクドナルドに女の子が恐怖の顔をして引きつられている様子‥。

「Napalm(ナパーム)」という作品。

「Shop ‘til You Drop(落ちるまで買い物をする)」という作品。

ショッピングカートとともに落下している女性は、落ちていてもカート離さず握っています。これは消費社会•格差社会へ疑問を投げかけている作品のようです。

こちらは「Game Of War」。

バンクシー曰く「世界で最大の犯罪は、規則を破る物によってではなく、規則に従うものによって犯される。命令に従って爆弾を投下し、村で虐殺を行うのは人間なのである。」

なんかドキッとしましたね、今のウクライナとロシアを指しているような感じがしました。

絵以外に気になったもの

こちらはバンクシーが手掛けたというホテル、「Wallnd of Hotel」です。イスラエルがパレスチナとの間に立てた壁の横にあるホテルで、世界一眺めの悪いホテルとされています。

個人的にいつか行ってみたいですね!

そしてこちらは「Dismaland」。

バンクシーがプロデュースしたテーマパークで、イングランドのウェストン=スーパー=メアにて、2015年5週間の期間限定で開催されたそうです。

dismalandこのバンクシー展ではじめて知りました。知っていたら行ってみたかったですね!にしても、ディズニーとは真逆な感じ(^^;)

表舞台は夢の国だけど、実際は違うっていうことをイメージしてるのかなと思いました。この写真のアリエルも「今見てるのは幻をみてるのだよ」ということを言いたかったのかな、と個人的な見解です。

紹介した写真以外にもたくさんバンクシー展で飾られています。

様々な解釈ができて面白いですし、やはり物事を深く洞察することって大事だと思いました。

疑問に思ったのですが、この展覧会のことバンクシーはどう思ってるのかなと。この展覧会の利益はおそらくバンクシーに入ってこないでしょう。自分の絵の利益が別のところで使われるのは複雑な感じがするなと。あくまで私が思ったことです。