今回は日本一の庭園である足立美術館に行ってきましたので感想を書いていきたいと思います。
足立美術館とは
島根県安来市古川町出身の実業家である足立全康(あだち ぜんこう)によって昭和45年に創立された美術館です。
特徴は
・50000坪の日本庭園で日本文化を堪能できる
・横山大観をはじめ、川端龍子・小林古径・菱田春草・川合玉堂・竹内栖鳳などの作品を中心に総数約2000点を所蔵している
・北大路魯山人の陶芸、現代日本画、童画、漆芸、木掘なども所蔵している
また、アメリカの日本庭園専門誌『The Journal of Japanese Gardening(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)』で全国の日本庭園900か所以上を対象に実施されたランキングで「16年連続日本一」に選ばれています。(2018年現在)
日本一の庭園
ここからは美しい庭園を紹介したいと思います!
①苔庭
杉苔を主体とした京風の庭園です。
写真(下)の中央あたりに見えづらいのですが「茶室・環翆庵」があり、この写真だと見えないのですが茶室の隣に「十三重の塔」があります。傍にある赤松の多くは石川県能登半島の松だそうです。
↑赤松が斜めに植えられているのは、樹木は山の斜面に対してある角度をもって生えており、庭師がその角度を尊重して植栽したためだそうです
↑ゆるやかな曲線を描いた苔の緑と、白砂の白との対比
↑右には足立翁が!
足立翁の近くには「魯山人館」がありますのでこちらも鑑賞することができます。
足立美術館では、魯山人の作品を約500点所蔵しています。
残念ながら美術品は写真をとることができませんでした。
↑稀代の料理人であり陶芸家としても知られる北大路魯山人
↑通路も美しいです
②枯山水庭
足立美術館の主庭です。
↑立石は険しい山をイメージ
③生の額絵
こちらは、写真を撮る際に窓枠が額縁となり自然による絵画とみることができます。
こちらはシャッターポイントのため多くの人が写真を撮っていました。
④亀鶴の滝
昭和53年に開館8周年を記念してつくられた人工の滝です。
↑高さは15メートル
横山大観の「那智乃瀧」イメージしているそうです。
⑤池庭
周囲との調和を考え、伝統的手法を用いて造られた庭園です。
↑池には鯉が優雅に泳いでいます(今回は作業員の方が仕事していらっしゃいました)
⑥生の掛軸
床の間の壁をくりぬいて一幅の山水画が掛かっているかのようにみることができます。
↑映りが悪いのですがパンフレット等に掲載されている写真ではとても美しいです
⑦白砂青松庭
横山大観の名作「白沙青松」をイメージして造られた庭園です。
↑白砂の丘陵には、右に黒松、左に赤松を配置しています
↑石の周りに渦巻いている砂がとても美しいです
庭園だけではない!横山大観などの日本画もみることができる!
庭園だけではなく、大展示室では現在、横山大観、竹内栖鳳、橋本関雪、榊原紫峰、伊東深水らの日本画の中から、春夏秋冬を感じさせる作品を展示しています。
大展示室の他にも「横山大観特別展示室」があり、こちらは春の横山大観コレクションが展示されています。
写真はとることができないのですが、有名な横山大観の作品を沢山みることができるのはとても貴重です。
「霊峰四趣・夏」「曙色」「春風秋雨」「龍興而致雲」「霊峰夏不二」などが展示されています。
ぜひ見に行ってみて下さい!
足立美術館のホームページ→https://www.adachi-museum.or.jp