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おすすめ!~「楽園のカンヴァス」~

「楽園のカンヴァス」という本、聞いたことがありますか?

最近この本を勧められて読んでみたのですが、今まで読んだ本の中でも上位に入るくらいグッときた作品でした!

アート系の小説ですが、アートに興味なくても面白いと思います。今日はこの本の感想について書きたいと思います。

楽園のカンヴァス

①名画

この本の最も大事なキーワードとなるアンリ・ルソーの作品「夢」。この「夢」という作品を巡って物語が繰り広げられます。

「夢」だけではなく、この本には様々な名画が登場しています。ピカソの「アヴィニョンの娘たち」、ゴッホの「星月夜」、ルソーの「眠れるジプシー女」 等々。

知らない名画が沢山あり、片手に絵画の専門書を持って調べたくなるほどです。

②ルソーとピカソ

誰もが聞いたことがあるルソーピカソ。この本はこの二人について焦点をあてています。この二人が接点あったことにびっくりしました。

この本を読んでいると本当に自分もルソーとピカソが生きた時代に入り込んでいるような感じがします。

③キュレーター

この本の主人公はキュレーターという職業です。この物語に欠かせないキーワードです。

キュレーターとは、展覧会の企画をしたり、美術館等で資料収集、保管、展示、調査研究などに携わる専門職員のことです。

今まで見に行ったことがある展覧会も、キュレーターや様々な人たちのお陰で開催されているのだと実感します。

④美術館

この本には様々な美術館が登場します。MoMA(ニューヨーク近代美術館)、スイスのバーゼル美術館、岡山県の大原美術館、イギリスのテートギャラリー(今はテート)。

美術館巡りをしたくなります!!

⑤ミステリー

この本はアートミステリーで、ルソーの「夢」という作品に込められた想いを考察していくのですが、最後は、本当に感動です。そして、本当に旅にでたような感覚になる本です。ルソーとピカソが目の前にいるような感覚。

ぜひ読んでみて下さい!